中学受験ブログ『中学受験どっくす』のマナトです。

今日は6年生の前期日特を受けるべきかどうか、
受けないとしたらその時間に何をやったらいいのか、など
我が家のパターンを書いてみたいと思います。

日特とは?

そもそも日特とは、
「日能研入試問題研究特別講座」の略です。

日曜の午前または午後に行われるので
日曜特訓の略だと思ってました・・・

6年前期(2月~夏期講習前)は幅広い入試問題演習、
6年後期(夏期講習後~)は志望校別の対策講座になります。

どちらも公開模試の成績によってレベル別になっており、
後期の志望校別特訓は基準偏差値を割ってしまうと、
志望校の後期日特を受講できないというシビアな仕組みです。

演習量を確保する意味で日能研は「必修講座」としていますが、
特に前期は受講するかどうか悩む親子も多い講座です。

前期日特の詳細

日能研関東系では、レベル別に以下の3講座+1講座に分かれます。

5年生9月~12月公開模試の平均偏差値でクラス分け

①マスター選抜日特:4科平均66以上
②マスター日特:4科平均55以上
③アドバンス日特:4科平均55未満
④公立一貫校対策講座:基準なし・希望者が受講

2025年の場合は、2/16からスタートして、7/13で終了します。

授業が8:45からスタートする場合と、13:00からスタートする場合があり、
これは校舎や生徒によって異なる案内がなされるものと思われます。

日曜の朝8:45からは結構早いわねぇ・・・
そのあとにすぐ育成テストはキツいわぁ

・・・とは思いつつ、基本的には必修講座であって、
「やむを得ず受講しない場合は非受講確認書を提出してください」という
但し書きがありました。

我が家の前期日特

我が家はスタート時点から前期日特を受けていません。
※受講で申し込んで、途中からキャンセルするご家庭もあるようです。

主な理由としては以下の通りです。

ふだんの勉強が回らなそうだから
6年生は毎週育成テストがあって、公開模試も毎月あるため、準備や見直しで多忙です。
算数は本科栄冠のほかに強化ツールという補助教材があるし、
国語は読む書くツールの演習量が増え、語句のたしなみも小テストがあります。
社会・理科も栄冠への道(宿題)の量がぐっと増え、1週間の暗記量も膨大です。
これをちゃんと回そう!と思ったら、日曜の空き時間を使わないと厳しいなと思いました。

体力・モチベーション的にキツそうだから
午前受講の場合、人によってはいつもと違う校舎に移動しつつ、
8:45から受講して、ほとんど休み時間なく育成テストになだれ込むスケジュールになります。
友達と一緒に移動できたりすれば楽しいこともあるとは思いますが、
これを毎週続けていくのは体力やモチベーション的に厳しいと感じました。
6年前期からそこまでエンジンをかけられるかどうかはお子さんによるかと思います。

他にやりたい演習があったから
早めに入試問題に触れて実践力・演習力を鍛えるというプログラムは魅力的ですが、
今の時期はもう少し基礎固めに使いたいという気持ちがありました。
そこで、算国の基礎固めや、社会理科の知識穴埋めなどを行う時間としています。

また、我が家は熱望校が決まっているので、
演習の時間を取るのであれば熱望校の入試につながる演習にしたいと考えました。
頻出単元はわりと決まっているので、その分野の応用問題をやっています。

そして、育成テストのサイクルが回らない時は迷わずその時間に充てています。

まだ2か月しか経っていないので、この選択がどうだったかは分かりませんが、
受けていたら大変だったよね、という話はしています。

ただし、ほかの子が頑張っている時間、すべてサボってしまうと差が付けられてしまうため、
「なるべく同じ時間、勉強をがんばろう!」という姿勢は大切だと思います。
(実際には拘束されるよりちょっと短い時間にはなりますが、姿勢として・・・・)

前期日特をおすすめしたい人

次のような方には前期日特をおすすめします。

家にいてはサボってしまう・・・!
日特は内容的に素晴らしいプログラムであることは言うまでもありませんが、
「塾で決まった時間、ライバルと勉強できる」という環境を提供してくれること自体が
勉強量やモチベーションの確保という観点で優れているのかなと思います。
娘のマキは結構真面目なタイプで家でもコツコツ勉強することができるため、
塾で拘束されなくてもいいかな、と思えたことも非受講の理由となりました。

演習の時間を確保したい・・・!
ある程度基礎ができていたり、難関校を狙ったりする場合には、
早期に入試問題に触れることで実践力を高めることは有効だと思います。
例えば社会では、キーワードを単語として暗記している状態と、
実際に入試問題で短文論述に解答できる状態には結構な開きがあります。
入試問題を解くにはここまで知識を血や肉にしなければならないのだ、と
理解してギャップを確かめるだけでも受講の意味はあるかなと思います。

競争心がある!燃えるタイプ!
日特は成績によるクラス分けや席順があるので、
育成テストや公開模試に加えて、他校舎の奴らと競争したいぜ!というタイプには
もってこいのシステムだと思います。競争でモチベーションを保てる子ですね。
我が家は逆に、競争にびくびくしてしまうタイプでもあるので、
その意味でも受講は控えた、という事情もあります。

本来はプロの方が判断すべきだとは思いますが、
プロである校舎の先生は(商売でもあるので)「必須」と言わざるを得ません・・・

さまざまな情報源をもとに、子の特徴も考えて総合判断をしていきたいですね。

前期日特の代わりに

我が家では「オリジナル日特」と(勝手に)呼び、
日曜午前に親子で話し合った課題に取り組んでいます。

1
志望校頻出単元の応用・発展問題

志望校の古い過去問や、志望校の問題に似せた演習問題を入手して、
「速さ」と「平面図形」について発展問題を解いています。
この2単元は志望校だけでなく、多くの学校でよく出るので潰しがききます。
また、割合や比の考え方を使うので算数の基礎トレにもなります。
志望校の頻出単元については声の教育者さんの過去問や、
個別指導塾のサイトによくある分析などを参考にしました。

2
塾技・国語

国語の解法は塾でも習ってきますが、復習や補足の意味で足しています。
解き方のコツ+問題がセットになっていて非常に使いやすいです。

3
社会の論述基礎

志望校に社会の短文論述が出るのと、知識を補強したい意味で、
短い記述問題がたくさん収録された問題集をパラパラと見ています。

4
理科の詳細知識補足

あまり優先度はあげていませんが、コアプラス理科などを使って、
習っている分野を中心に細かい理科の知識を補っています。

こちらのツッコミ理科、というシリーズも細かい知識を補足できます。
しかも楽しく読めるので理科を1周した後の読みものとしてオススメ。

おおむね、このあたりの課題から量を調整しつつ、
育成テストが回らない時はその課題を優先させている、という感じです!

まとめ

前期日特は受けるにしても受けないにしても、
「必須だからなんとなく」ということではなく、えらぶ意識が大切だと思います!

お子さんの学力、性格、志望校、今やるべきことなどから、
総合的に判断するしかありませんが、
受けるべきかどうか悩んだ場合にはいろいろなブログ等を参考にしてみてください。

もちろんコメントやフォームからの相談も可能なのでいつでもどうぞ!