中学受験ブログ『中学受験どっくす』のマナトです。
娘(マキ)の受験も直前期となり、更新が遅くなってしまい失礼しました。

今回は重要なテーマです。

2025年=戦後80年(第二次世界大戦終戦後80年)

という節目の年にあたるので、
特に「平和」を切り口とした時事問題をよく出す学校では狙われやすいと思います。
押さえておきたい基本的なテーマを振り返ってみましょう。

明治維新後の発展と戦争の歴史

世界で列強の仲間入りをしたかった日本が歩んできた発展と戦争の歴史です。
まずはここから押さえておくと歴史で習った知識が整頓されて良いのではないでしょうか。

下線部のキーワードは重要なので分からなければ確認をしておきたいですね!

1
日清戦争日露戦争満州事変を通じて、アジアで影響力拡大

19世紀にヨーロッパがアジアの国々を植民地にすることで勢力を拡大しました。
日本は明治維新を経て、富国強兵殖産興業を進める中で、ヨーロッパ列強と並ぶことを目指します。

【1894年】日清戦争:朝鮮の支配をめぐって、清に勝利。下関条約で得た賠償金により工業化。
【1904年】日露戦争:南下を進めるロシアに勝利。しかし、賠償金は得られず国内では暴動が起きる。
(1929年世界恐慌:世界的な不景気が起こり、国土を広げて資源を得る動きが必要に)
【1931年】満州事変:日本軍が満州を占領し、満州国を建設。国際連盟に認められず日本は脱退。

国力が増強されていくと同時に、
他国への侵略や、世界からの孤立が進んでいく流れを押さえておきましょう!

2
中国との衝突から世界を巻き込む大きな戦争に発展

満州国を起点に、ますます勢力を拡大していきたい日本。
この頃の日本では、「軍部」が力を持っていたため、歯止めがきかなくなっていました。

【1932年】五・一五事件:海軍の将校らが犬養毅首相を暗殺。軍部の影響力拡大。
【1936年】二・二六事件:陸軍の将校らが天皇の側近や大臣を暗殺。軍部の影響力さらに拡大。
【1937年】盧溝橋事件日中戦争:小規模な軍事衝突から日中の全面戦争に突入。

日中戦争以降、日本政府は戦争が大きくならないように動いていましたが、
軍部が暴走して止められなかったと言われていますね。

石破前首相の「戦後80年所感」でも、
軍部の暴走を許さず、「文民統制」を行っていくことの重要性が語られていました。

3
太平洋を舞台としたアメリカとの戦争に発展

日中戦争が長期化したことによって、日本はより多くの資源が必要となります。
そこで、東南アジア(南方戦線)へと勢力拡大を図りますが、
これに対して欧米諸国がNO!を突きつけ、経済制裁を加えました。

【1941年】真珠湾攻撃→太平洋戦争:ハワイにある米軍基地を攻撃し、アメリカとの戦争開始。
【1945年】終戦:ポツダム宣言(アメリカ・イギリス・中国が宣言)を受諾
1)東京大空襲→2)沖縄戦→3)広島原爆→4)ソ連宣戦布告→5)長崎原爆→6)ポツダム宣言受諾
というできごとの流れは押さえておきたいですね・・・!
ポツダム宣言にソ連の名前がない理由は、「日ソ中立条約」があったからと言われています。

大きく、これらの流れを意識して、細かい知識を補強していくと、
記述問題などにも対応できるようになると思います。

娘も、自分で「これがあって、次にこれがあって・・・」とメモで整理しているようです。

戦争はなぜ起きるのか?

決まった答えはないので、重要なポイントを押さえながら「記述で何かを書ける」状態を目指すしかないと思います。

  • 国同士の利益(=国益)がぶつかるから
    国は、自国の安全や繁栄といった国の利益(=国益)を追い求めます。
    国益同士がぶつかった場合、外交で解決できなれば戦争に発展することがあります。
    例えば、地下資源や領土、労働力、お金を投資する先などを求めて、
    進出していった地域で利害がぶつかれば、武力を行使する理由の一つになります。
  • 考え方(思想)や信じるもの(宗教)が異なるから
    民主主義(資本主義)と社会主義(共産主義)の間で戦争がいくつも起きました。
    イスラム国家と、ユダヤ国家で現在も戦争が起きています。
    思想や宗教が異なることで、お互いに相いれない感情がわだかまりとなり、
    どちらかが先に攻撃を仕掛けることで報復合戦となることがあります。
  • 過去の遺恨(歴史的経緯)があるから
    最初の戦争は1番や2番のような理由だったとしても、
    「過去にやられた経験があるということ」は遺恨として残ってしまいます。
    謝罪や、国交回復があったとしても、感情的な問題は残るものです。
    お互いにどこかで不信感があれば「先にやってくるかもしれない」と思うでしょう。
    これがまた次の戦争の引き金となります。

国益、思想・宗教、歴史的経緯など、様々な観点から語ることができます。
子どもなりに腹落ちした考え方を記述で書くことができればよいと思います。

新たな国際紛争を防ぐために

国際紛争を抑止するために構想されたのが国際連盟と国際連合で、
そのどちらも世界大戦後に大国の主導によって設立されました。
特徴を整理しておくと、「戦争と平和」切り口の小問にこたえられるようになると思います。

国際連盟が全会一致で意思決定が遅く、経済制裁しかできないために調停手段として弱い。
さらに、大国が次々と抜けてしまって影響力が弱まったということも押さえておきたいですね。

そした反省点から国際連合の各制度ができあがっていますが、
拒否権があることによって某国との戦争など大国の暴走を止めることが難しくなっている点も見逃せません。
このあたりは課題やデメリットを小学生なりの言葉でまとめておく必要がありそうです。

おすすめ本 『こども戦争と平和』

戦争と平和について、子ども自身が無理なく読めるおすすめ本がこちらです。
4年生後半以降くらいであれば読むことができると思います。
世の中でいま何が、なぜ起きているのかを学び始めるのにうってつけの一冊だと思います。

ぜひ手に取ってみてください!

様々な学校の過去問を見ていると、特に女子校では「戦争と平和」という切り口は頻出だと思います。はやめにテーマに触れておくと6年生がラクになるかも・・・?


最後に、時事テーマだけではありませんが、『塾技・社会』は今回の知識を含めて強烈にオススメです。
苦手分野に絞ってつまみぐいするだけでも相当知識がまとまると思います。

残りわずかですが、2026年組の皆さん、一緒に頑張っていきましょう!

また、来年以降に受験を控える皆さんも、今から時事テーマには触れておくと良いと思います・・!