中学受験ブログ『中学受験どっくす』のマナトです。

ChatGPTに「ケアレスミスを擬人化した【ケアレ・スミス】の肖像画を作って」
とお願いしたところ、次のようなうっかりさんが生成されました。

インクはこぼしているわ、柱は折っているわ、さんざんです。

今回は、この我々の天敵、ケアレスミス対策を考える回にしたいと思います。

ケアレスミスに対する基本姿勢

せっかく単元は理解しているのにミスで失点すると、

ほんっと、しょーもないミスでまた失点して・・・!

と思ってしまいますが、人間である以上ヒューマンエラーは必ず起きます。
これは受験生に限らず、大人でも避けることができません。

ですから、「ミスが起きる前提」で考え進める必要があります。

人間はミスをする生き物。それを大前提にまず考える。
致命的なミスを減らして、ミスが起きてもなるべく被害を抑える。
これを「エラープルーフ」と言ったりしますね。

試験においてケアレスミスによる被害を防ぐには、
ミスをゼロにするのではなく、エラープルーフ化を進める必要があるでしょう。

ケアレスミスの種類

何をもってケアレスミスとするかは考え方次第ではありますが、
今回は「そもそも間違って憶えていた」という記憶に関するエラーや、
「時間配分を間違えた」という判断ミスなどは除外して考えます。

その他のケアレスミスは大きく、
「認知ミス(=インプット)」と「行動ミス(=アウトプット)」に分けられます。

 インプットのミス
(読み取る段階で起きるエラー)
 アウトプットのミス
(書き出す段階で起きるエラー)
 本文、設問文や選択肢、グラフなどの情報を
読み違えたり、読み飛ばしたりしてしまう

結果として、勘違いやルール無視などが発生
 途中計算や解答などを書くときに
間違った情報を書いたり、転記ミスしたりする

結果として、違う答えを導く・書くことで失点
例:漢数字で答えなさいと書いてあるのに、
アラビア数字(1,2,3…)で書いてしまった
例:2行目までは1015と書いていたのに
3行目から1025として計算してしまった

例を挙げだすとキリがないのですが、
何かミスが起きた時に「読み取りの問題か、書き取りの問題か」を分けるだけでも前進です。

傾向としてどちらかが多ければ、対策のしようがあります。

ケアレスミスの発生要因

ケアレスミスはなぜ起きるのでしょうか。
色々な原因がありますが代表的なものをピックアップしましょう。

心理的要因
  • 自信がなかった
  • 心配ごとがあった
  • 試験が怖かった
  • 焦っていた
  • 頭が真っ白に
  • イライラしていた
コンディション
  • 疲れていた
  • 眠かった
  • トイレを我慢
  • お腹がすいた
  • 暑い/寒い
  • 痛い/かゆい
技術的問題
  • 計算/暗算力不足
  • 工夫不足
  • 確認/マーク不足
  • スペースの使い方
  • 字や図が雑
  • 論理展開が雑

どれも原因としては大きいと思うので、一度見渡してみるのはアリですね。

技術的問題について少し補足します。

  • 計算/暗算力不足 : 15×15=225と憶えていたらミスしないが、ひっ算でミスをする
  • 工夫不足 : (7×28)+(3×28)を分配法則を使わずに計算してミスする(10×280にできる)
  • 確認/マーク不足 : 問題文の「漢数字で」にマルを付けておけば指定を間違えない
  • スペースの使い方 : 余白の使い方が下手で、どこに何を書いたか分からなくなる
  • 字や図が雑 : 自分が書いた0が6に見えて計算の勘違いをする
  • 論理展開が雑 : 算数で何を出したのか付記しない、単位を書かないなど記述をサボる

何か思い当たるところがあれば、一つずつ練習ですね!

ケアレスミスの対策

経験上、ミスが多い人がすぐに治ることは考えにくいのですが、
自分が起こしやすいミスの種類や要因を把握・自覚することによって、
地道に対策訓練をすることは可能だと思います。

その上で、基本的なスタンスとして大事だと思うことを書きますね。

自分は大丈夫だと思って、堂々と試験を受ける。
急いで、焦って進めることなく、着実にテキパキと作業する。

→心理的要因によるミスが減ります

試験中に起きる様々なトラブルを事前に予想しておき、
できること、用意できることは全てやっておく。
普段からこころとからだの健康を意識した行動を取る。

→コンディションによるミスが減ります

(不安に思う必要はないが)自分を信用しない。
だからこそ、計算の回数を減らす、慎重に確認をする。
文字や展開を丁寧に書き、自分を勘違いさせない。

→技術的問題によるミスが減ります

そして、これらの対策を試験本番だけでなく、
宿題など普段の勉強の時から実践していくことが大切だと思います。

練習は本番のように、本番は練習のように、ですね!

皆さんのミスが減ることを願っております。
もちろんうちの娘も減らしたい・・・!