中学受験ブログ『中学受験どっくす』のマナトです。
今回は我が家も含めて多くの受験生家庭が悩みがちな「ゴールデンウィークの過ごし方」です。

学校が休みになるこの大型連休。
子どもたちにとっては楽しみな時期ですが、中学受験を控えたご家庭では
「休ませるべきか、勉強させるべきか」
というジレンマに悩まされるものです。
特に小学6年生のお子さんをお持ちの保護者の方々は頭を悩ませているのではないでしょうか。

ゴールデンウィークの特徴と悩みポイント

ゴールデンウィークには以下のような特徴があります

– 学校が最大9日間ほど連続で休み
– 多くの塾もカリキュラムが一時休止
– 塾の宿題量も季節休みよりも少なめの場合が多い
– 家族旅行や行事が入りやすい時期

「完全に休ませて良いのだろうか」「このまま遊ばせて大丈夫だろうか」と不安になりやすい時期です。
一方で「息抜きも必要」という声も聞こえてきます。

もちろんバランスが大切ですが、この記事ではそのバランスの取り方について考察していきます。

基本的な心構え

まずはじめに意識したいのは、当然のことではありますが、
ゴールデンウィークの過ごし方ひとつで合否が決まるわけではないと思います。
これまでの受験人生で常々感じていることなのですが、

夏休みに頑張った→秋の成績が良い→受かる
GWにサボった→5月の成績が悪い→落ちる

こうした形で、一時期の勉強で成績が劇的に変わるほど単純なものではないと思います。

理社は多少短期の勉強が成果に現れることもありますが、模試は何が出るか分かりません。
勉強したところがたまたま模試に出たとしても、それが入試結果に直結するとも限りません。

ですから、「あまり気にし過ぎず、できることをやる」というのが大切だと思います。

ゴールデンウィークの過ごし方

ゴールデンウィークは、6年カリキュラムに入って3か月が経ち、ちょうど疲れが出る頃です。
そして、2月の受験本番まで9か月もあり、不安とは裏腹にまだまだ長い戦いとなります。

この時期に大切なのは、

1. 子どもの疲労回復と英気の養成
2. モチベーションの維持・向上
3. 学習習慣の完全な中断を避けること

この3つのバランスを意識して計画を立てることだと思います。

具体的な勉強イメージ

1. 学習と休息のメリハリをつける
一日中勉強漬けにならないように、メリハリのある過ごし方が効果的だと考えられます。

– 午前中は家族での活動や外出を楽しむ
– 午後の一定時間(1〜2時間程度)を学習タイムに
– あるいは、旅行日は完全に休み、在宅日は学習時間を確保

「今は遊ぶ時間」「今は勉強する時間」とはっきり分けることで、精神が健康に保たれやすいです。

2. 効率的な学習内容を選ぶ
何を勉強すべきか迷った場合は、時期を考えると例えば以下のような内容が有効です。

– 基礎力の強化:計算・漢字など反復練習が効果的なもの
– 苦手単元の復習:これまでの内容で理解が不十分だった分野(特に算数)
– 読書・読み物系参考書:国語の読解力向上につながる良書との出会い
– 知識の整理:特に理科・社会の用語や年号の確認

GW中に新しい難しい単元に挑戦するよりも、既習内容の定着を図る方が不安が減ります。

3. GW明けの模試などをターゲットにする
GW明けに模試が控えている場合は、それを具体的な目標にすることでダラけを回避できます。

– 模試の3日前くらいから生活リズムはしっかり整える
– 過去の弱点単元を中心に復習する
– 前日は軽く問題に触れる程度にとどめ、早めの就寝を心がける

模試はあくまでも小テストなので、意識しすぎない範囲で軽く対策するにとどめたいですね。

我が家のゴールデンウィーク学習

実際に我が家では、このゴールデンウィークを次のように過ごしました。

旅行とリフレッシュ

– 2泊3日の家族旅行に出かけ、思い出づくりを優先
– 日中は観光や体験活動に集中し、勉強は一切なし

学習のスイッチは完全には切らない
旅行中の夜の時間を使って以下を実施

– 計算と漢字のドリル(各15分程度)
– 国語の読解力アップのための本
– 理科の知識プリント(要点整理)※これは自作です
– 社会の年号プリント(流れの確認)

※国語の本はこちら

GW後半の調整

– 週明けの模試や授業開始を意識し、徐々にペースを戻す
– それでもあまり長時間の学習はせず、リフレッシュとのバランスを重視

この程度の学習量でも、学習習慣を完全に途切れさせることなく、かつ十分な休息も確保できました。
何より、子どもが「楽しかった」と笑顔で言えるGWになったことが大きな収穫です。

ちょっとしたコツ

ゴールデンウィーク中の勉強を続けるためのちょっとしたコツを考えました。

1. 移動時間の活用
旅行の車内や電車内は軽く読み物を読むのに役立ちます。

– 社会の年表や理科の図鑑を眺める
– 漢字カードや計算カードでの反復練習
– 保護者による出題(例:都道府県の特産品クイズなど)

ゲーム感覚で取り組めるのが利点です。

2. 体験でついで学習
観光地での体験を学びにつなげる工夫も効果的です。

– 歴史スポット訪問→社会の知識定着
– 科学館や水族館→理科の生物・物理現象の理解
– 方言や文化体験→国語の語彙・表現力向上

あくまでも「遊びながら学ぶ」という姿勢が大切です。
ただ、どこへ行っても勉強につなげようとすると嫌われます。笑

3. 夜の短時間学習
旅行中であっても、30分くらい集中して学習時間を設けます。

– 漢字5問、計算10問程度の「ミニドリル」
– その日見聞きしたことのまとめノート作成
– 次の日の予定と合わせた学習計画の確認

これにより「学習モード」が完全にオフにならず、GW明けの切り替えがスムーズになります。

最後に:心配しすぎないことが大切

最後にもう一度強調したいのは、心配しすぎないことの大切さです。

中学受験は長い戦いです。ゴールデンウィークの数日間で合否が決まるものではありません。
むしろ、この時期にリフレッシュして英気を養うことが、その後の学習効率アップにつながるとも言えます。

ただし、完全に学習から遠ざかると、5月の学習ペース回復に時間がかかることも事実です。
エンジンを完全に切らないよう、最低限の学習習慣は維持したいですよね。

ゴールデンウィークは、お子さんとの貴重な時間です。
勉強だけでなく、家族の絆を深め、子どもの人間的成長を促す機会としても大切にしたいです。

5年生保護者の皆さんは来年の参考にもしてみてください!!