中学受験ブログ『中学受験どっくす』のマナトです。

勉強を教えている時にときどき発生するシーンをご紹介します。

マナト

ここは分からない数字を①と置いて…
こういう式を立てたら後は解くだけで…

長女(マキ)

うーん、そのやり方じゃないとダメ・・・?
塾では違うやり方で教わったんだよねー

マナト

あ、そうだったんだ。ごめんごめん。
もちろん塾のやり方でいこう。どういう風に教わった?
さっき言ったのは、あくまでも別のやり方ね。

親塾あるあるかもしれませんが、時々発生する「塾では違ったよ」問題
私はこういう時に、迷わず自分の方法を引っ込めて、塾のやり方を優先します。

子どもが最も学習時間を割いている場は学習塾であって、
子どもにとっても塾の先生を信じることが成績向上への近道です。

特に日能研の先生はアルバイトがおらず全員がプロ講師であって、
その学年においてもっとも理解が促される解法を熟知されています。

仮に親が中学受験経験者であっても、

  • 中学受験当時に習った解法が古くなっている可能性
  • (特に算数は)数学的な考え方を入れてしまっている可能性

この2つがあるため、自分の教え方を過信するのは危険です。
「親は教えないでください」と塾が言うのもこうした観点からだと思います。

ただ、私が塾のやり方に反して教えていることが2点あります。

「てんびん図」

濃度や熱量を計算するときに使うツールです。
ビーカー図や面積図で解く方法などがありますが、
てんびん図は算数と理科、両方で使える上に、
かなり使うシーンが多いため、習得を推奨します。

塾では教えていないのに家で教えたので、
宿題で「てんびん図」を使用したときに、
「塾では今後も面積図を使います」とコメントを
頂いてしまったことがありました・・・(すみません)

※てんびん図の参考サイトはこちら

「マルイチ算」

冒頭の会話にあったように不明点を①と置き、
消去算や式変形を用いて①を求める方法です。
考え方はほぼ「方程式」なので賛否両論です。
式処理が好きな娘には合っていると考えました。

マルイチを解くための計算技法として、
移項や「負のカッコの外し方」も一応は教えました。

ただ、この解き方はあくまでも「スペア」です。
例えば差集め算なら線分図でまずは解いてもらい、
どうしても分からない問題で何もしないよりは、
①と置いてみて強引に式変形で解けないかを
試してみる、といった位置づけで伝授しました。

※マルイチ算の参考サイトはこちら

長女(マキ)

てんびん図はマスターしたけど、マルイチ算は微妙。
何も手が付けられない時に何かできるのは嬉しいかも。

とのことです。

お子さんによって自分に合った、理解しやすい解き方は様々です。
基本的には塾を尊重しながら、少しだけ+αしてみるのも良いと私は思います。
(それでダメなら、すぐに引っ込めれば良い話ですから)